工学部

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工学部(こうがくぶ)とは、第二次産業及びその周辺について研究する大学の学部。産業デザインについての学科は別ページとする。

概要[編集]

物理学化学など[注 1]自然科学や、数学などを基礎として、社会に役立つものを創造するための研究、専門知識を習得する学部である。
かつては機械工学電気工学電子工学工業化学繊維工学土木工学等であったが、20世紀初頭には航空工学が、20世紀中旬からは情報工学人間工学が誕生した。また、経営工学生物工学のように他の学部と近縁のある学科がある。以上のように細分化されており、最近は、繊維工学を高分子工学、土木工学を建設工学都市工学といった後進イメージ払拭の改名を行うケースや、私立大学で建築学を学部として独立させたり、国立大学で共通工学教育組織を学科にした理工学部への改組が目立つ。

エンジニアとしての基礎をマスターし、社会で応用できるように実際に実験や分析などを繰り返し、知識や技術、研究の手法を身につけていく。そのため、機械工学、化学工学、電気電子工学、建築学、土木工学の各学科では製図の習得が欠かせない。

歴史[編集]

実学である工学部の歴史は浅く、産業革命が始まってから100年あまり経った19世紀後半に設置された。それまでは各地のフリーメイソンのようなギルドに参加し、徒弟制度によって技術者が育成され、精々専門学校で学ぶものであった。
日本の大学の工学部もだいたい19世紀後半から始まり、1939年(昭和14年)新設の名古屋帝大まで旧帝大には洩れなく工学部が設けられた。
学徒出陣では兵器の設計、開発のために引き続き徴兵猶予がなされ、多数のエンジニア育成のために藤原工大(現・慶應義塾大学理工学部)、興亜工大(現・千葉工業大学工学部)といった私大工学部が増設され、加えて戦後新制大学の工学部の母体になる工業専門学校も増加した。

関連学部[編集]

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  1. 建設工学では、生態学など環境科学の知識も重視される。