ウクライナ機墜落事故

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ウクライナ機墜落事故(ウクライナきげきついじこ)は、令和2年(2020年1月8日イランウクライナ旅客機が墜落した事故である。後にイラン政府が誤って撃墜したことを認めた。

概要[編集]

事故[編集]

イランの首都・テヘランの空港近くで1月8日にウクライナ国際航空の旅客機が離陸直後に墜落して炎上した。墜落したのはボーイング737‐800。当初はウクライナ国際空港がエンジン故障など技術的なトラブルが原因との見方を示していて、イランのウクライナ大使館はテロとの関係やイランによる米国への報復攻撃とも無関係としていた。ウクライナ外務省の発表では乗客167名、乗員9名の合計176名全員が死亡したとしている。

イラン政府は当初、「全くのウソ」としてアメリカ政府が虚偽情報を広めてイランを貶めようとしていると主張した。

事故に対するイランへの批判[編集]

イラン政府は1月11日になって、ウクライナ機撃墜を認めた。被害者はイラン人が最も多く、首都テヘランでは同日夜に政府に対する抗議デモが発生した。デモには約1000人が参加し、当初政府が「墜落は事故」と虚偽の説明をしていたことに対して怒りの声が拡大した。イランでは前年に反政府デモが起こってその弾圧で多くの死傷者を出しており政府への信頼が低下しているため、今回の反米感情の煽りは国民の結束強化を図ろうとしたものと推測されており、今回の撃墜問題で信頼が再度低下するのは避けられそうにない。デモ参加者はテヘランの大学前で「嘘つきには死を」「辞任では済まされない。裁きを」などと叫んでいたという。撃墜を認めたイラン革命防衛隊を非難する声も上がっており、インターネット上では警官隊が催涙ガスで参加者を追い払う様子とされる動画が出回っている。

またイギリスの駐イラン大使が1月11日に短時間だが「デモを煽った」として拘束されており、イギリスの外務大臣・ドミニク・ラーブは「目に余る国際法違反だ」と非難している。

またアメリカドナルド・トランプ大統領はデモ隊虐殺やインターネット遮断が無いように「世界が見ている」とツイートしてイランを牽制した。

撃墜したミサイルについて[編集]

墜落現場に散乱した破片から、地対空ミサイルシステム9K330 トール ()より発射された「9M330」系のミサイルと見られている。

背景[編集]

2020年1月3日にはイスラム革命防衛隊の司令官の1人がアメリカの無人航空機MQ-9 リーパー ()により殺害されており[1]、1月8日時点ではまだイスラム革命防衛隊は臨戦態勢にあった、というか弾道ミサイルで報復攻撃しているので[2]、戦闘状態真っ只中にあった模様。

ミサイル誤射の原因はレーダーの調整ミス・人的ミスという報道はあるが、戦闘状態のレーダーは敵の航空機やミサイルを確実に捉えられるようにと調整されていたはずで、そのような危険な空域にあえて侵入した民間機側の行動にも疑問は残る。

脚注[編集]

外部リンク[編集]