イクオハダカカメガイ

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イクオハダカカメガイ
分類
裸殻翼足目
ハダカカメガイ科
亜科ハダカカメガイ亜科
イクオハダカカメガイ属
イクオハダカカメガイ
名称
学名Paedoclione doliiformis
和名イクオハダカカメガイ
保全状況


イクオハダカカメガイとは、裸殻翼足目ハダカカメガイ科に属する浮遊性巻貝の一種である。「イクオネ」「ペドクリオネ」とも。

発見[編集]

1907年チャールズ・ダンフォースによって記載された。その後61年間発見されなかったが、1968年にLalliにより再発見された。

和名は、日本で初めて発見した中村征夫が「イクオネ」と呼んだことに由来する[1]

イクオハダカカメガイは、イクオハダカカメガイ属の唯一の種である。「ペドクリオネ」という別名は、イクオハダカカメガイ属の学名である”Paedoclione”に由来する。イクオハダカカメガイ属はハダカカメガイ属のシノニムとする説もある。

形状[編集]

体長は約2cmほど。尾は矢印の形である[2]

バッカルコーンは、2列あり、非対称である[1]

ダルマハダカカメガイに似ているが、本種は成熟しても繊毛帯を残し、バッカルコーンは2対である。

生態[編集]

太平洋の温帯〜冷水域に生息する。

ミジンウキマイマイとリマシナ・レトロウェルセ(Limacina retroversa)の2種のみを捕食する。

幼形成熟をする。

卵は、3日後に孵化し、約11日後に殻を捨てる。

脚注[編集]

出典
  1. a b 奥谷喬司「わが国近海に見られる浮遊性巻貝類―VII 裸殻翼足類」、『うみうし通信』第94巻、水産無脊椎動物研究所、2017年3月、 8-9頁。
  2. 北海道で採集した生物を展示しました”. アクアマリンふくしま (2021年3月4日). 2022年10月4日確認。